体験

体に何らかのしょう害がある方の事を学ぶにあたって、理論だけ学んでも本当にそれがどのような事か分からないのではないかと思い
疑似体験をしてみるのが一番ではないかとの思いでやってみることに
 
右半身不随になってしまったという想定で、疑似体験用の装具をつけてみました
膝も肘も動かない状態、足には重りを装着
立ち上がろうとしたのですが、これが大変
そう簡単には立ち上がれない
やっと立ち上がる事が出来たけども、かなり体力にものを言わせたのと
装具を付けているとは言え力が入るからできたのではないかと思う。
杖をついて歩くのもなかなか最初はリズムが取れなくて怖かった
歩くスピードは半分くらいかな
慣れればそのようなこともなくなるのだろうけど
階段やスロープも怖かった
階段や段差は危険ですね
それと、洋服を着たりするのもどうして良いのか分からない状態
靴下に至ってはお手上げ
歩いてみても引き戸が大変
片麻痺だから、片手に杖を持っているからノブをつかめない
あれれ
 
茶碗をもてても箸が持てない
 
片麻痺になるとこんなに不自由なのか
 
やってみないと分からないものです
 
じゃどうすればよい
 
環境の整備
自助具の充実
 
サポート体制を充実させる
 
何と言っても大切な事は、焦らない、悲観しない事ですね
とりあえずはやれる事をやる
そして少しずつやれる事を増やしていけばよい
やれない事は、何か工夫をしてみる
やれない事をくよくよしても仕方ないですからね
周りの人も気長にサポート
本人が焦るような悲観するような態度を取らない
かといって、甘やかしてはいけない
一致協力して、目標なりを立てて少しずつ改善していけばよい事
 
二十歳の頃、雪の山で左手に大やけどを負った事がある
料理中にコンロが火を吹いて左手甲を炎がなめていった
この時ばかりは死ぬかと思った
左手手首から先は移植手術とあいなりました
手にグリップのような物をつかまされて、手首から先は包帯でぐるぐる巻き
だから、左手が全く使えなくなってしまった
この時ほど不便を感じた事はなかった
何気なく出来ていたことが何もできなくなって、左手をかばうものだから
今度は右手も痛くなって、もういいやって
何度投げ出したくなった事か
 
ご飯を食べる時も茶碗が持てない
で、茶碗は重い頑丈なものに交換
これで、茶碗を持たなくても食べれるようになった
フォークとナイフはダメ
食べやすい大きさに切ってもらった
 
しかし、着替えと靴下をはく時は容易ではなかったですね
慣れるまでは普通の3倍くらい時間がかかってしまった。
 
そんな生活が3ヶ月くらい続いた
 
ぐるぐる巻きが取れても、相変わらず手はまるまったま
腕どんどん落ちて行った
 
指を動かせるようになってから感じた事は
五体満足が一番
 
まあ、この間苦しかったけど
 
夏には山に行こうぜって誘ってくれた友人がいたから
頑張れたんだと思う
 
しばらくの間、山に行くたびに、この事故の事は酒の肴になっていました
 
明るいやつらがいるって本当に幸せでした
 
それと、家族が特別扱いしてくれなかったのも大きいと思う
 
今でも時々手が痛むしお酒を飲むと移植した部分が特に赤くなる事もある
だから、赤くなったらそれでお酒はお終い
ちょっとしたバロメーターかな
 
ちょっと脱線してしまいました
 
 
 
 
 
そして次は
 
です
 
 
 
かなり怪しげ
 
意外と似合っていますかね
 
高齢者の方に多い白内障を体験
 
白内障を疑似体験出来るゴーグルをつけてみる
 
げえ、見えない
暗い
曇ってる
色がわからない
段差を確認するのも一苦労

いやはやこんなに大変だとは
 
全体が曇っていて、色も良くわからない
会場は明るいから良いけど
これが曇りとか、暗い場所、夜間だったらほとんど見えていないのでは
ちゃんと見えないという事がどんなに不安か少し体験できました
それにしても、かなり疲れました
 
さらに体験は続きます
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